【不動産裏話】仲介業者の1日

こんにちは。
ノマドスタッフの高橋です。

元・賃貸営業マンです。
駅前の不動産屋、ちょっと覗いたら暇そうにしてませんか。

空調の効いた店内でPC叩きながら来店したお客様に物件を見せることで家賃1ヵ月分貰う仕事。

正直、楽そうだと思ってますね?

今回は仲介業者が普段何をしているかをお伝えいたします。

※前職は管理物件を持たない仲介業者でした。管理物件があると、また違った形になると思います。

こんな店舗でした

・従業員5名(店長1名 営業3名 事務1名)
・月度売上予算(350~500万)
・広告媒体枠(700件)

複数沿線が乗り入れるターミナル駅。駅から徒歩3分ほどの5階建てビルの4階にありました。同じビル内には別の不動産仲介業者が1店舗。マッサージ屋が2店舗ありました。駅前ビルの不動産屋とマッサージ屋の入居率は異常。

業務内容

物出し(ブツダシ)

reinsという不動産業者専用のデータベースがあります。現時点で一般のユーザーには公開されておりません。ここに募集中の物件は大体載ってます(業者専用のデータベースは他にもありますが割愛) 今時ブラウザの「戻る」ボタンを押すとエラーが発生する化石サイトですが、不動産業者はこのサイトが無いと仕事ができません。

ぶっちゃけこれのIDとPassを公開してしまえば、誰でも部屋を探せますが、私が何者かに消されてしまうので辞めておきます。このサイトを使えるようになるとしばらくは「俺は世の中の不動産全てを紹介できるっ!」という謎の万能感に浸れます。

物件を管理する側は、reinsに毎日空室情報を登録するので、新鮮な情報を求めて毎日このサイトをチェックします。ここで自社サイト、スーモ、ホームズなどのポータルサイトに載せるに値する物件を抽出します。前職では機械的な基準は無く、営業マンの経験と勘で物件を選別してました。午前、午後、夕方の3回くらいやります。

広告掲載可否の確認

物出しで抽出した物件が広告に出していいか(ポータルサイトに掲載していいか)を確認します。reinsに掲載されたばかりとは言え、募集が終わっている可能性もありますので空室かどうかも確認します。ここで掲載の許可された物件をポータルサイトに掲載する為、次の「打ち込み」に入ります。

打ち込み

スーモ、ホームズに上記物件を打ち込み。過去に別部屋を打ち込んでいれば過去データ(写真など)を流用できますが、新規で打ち込む物件の場合は全て手入力で画像も集める必要があります。

スーモでは5カテと呼ばれる「間取り」「外観」「内観」「バス」「キッチン」の画像が入っていないと検索順位が下がってしまう他、ジャンルの違う画像が多いほどポイントが加算され、同じ物件でもお客様の目に届きやすくなります。画像がなければ別部屋画像も使ってたりします(ダメです)

スーモの打ち込みを新規で行う場合、慣れてても1件 20~30分かかります。仲介会社に入社した方は、まず最初にこの打ち込み作業をしますが、半数くらいはこの打込作業で心が折れて会社を去っていきます。

仲介業者は如何に他社より早く良物件を打ち込み、ポータルサイトに「新着物件」として表示させるかが勝負となります。午前中はかなり大事です。

チェック

当日打込みした物件に間違いがないか相互チェックします。全て手入力なので、ちょいちょい間違えがあります。うっかり賃料とか募集条件を誤入力するとポータルの運営会社からペナルティを受けます。ペナルティが重なると、そのサイトでの広告掲載が禁止になってしまうので、重要な作業です。ちなみに私は賃料11万の部屋を1.1万で入力しており、翌日の問合せ件数がどえらいことになりました。

不動産あるあるです。

ご案内

載せた物件に反響があったら、店へ呼び込み、接客、ご案内をします。
【不動産裏話】「カマシ」と「消し」について

上記トークを駆使し、真実と虚像を織り交ぜてお客様を成約に導きます。

曜日別スケジュール

・クリーニング
ポータルサイトに掲載した情報を、管理会社の自社サイトと電話で全て空室かどうかを確認。募集が終わっていたら、掲載を取り下げます(ここで取り下げてないと、おとり物件扱いとなります)自社サイトを持ってない管理会社への電話確認は非常に手間で、大体4人がかりで14時くらいまでかかります。

・クリーニング残処理
電話が繋がらなかった管理会社に再度確認します。

水~金

お客様とアポがなければ、ひたすら打ち込み。契約事務作業があります。「契約が水に流れる」という縁起担ぎから定休日にしている所も多いです。土日祝日に休みが無い不動産戦士にとってささやかな休日ですが、この縁起担ぎを気にせず普通に営業しているところもあります。前職がそうでした。

土~日

接客接客接客接客接客ゥ!!(アポが無いと地獄の打込み祭り)

まとめ

いかがだったでしょうか。

仲介業者はポータルサイト以外の集客方法をほとんど持たない為、用事がなければひたすらPCの前で物件情報を打込みをしています。これが外から見るとPCを弄っているだけで暇そうに見える要因です。前職での毎日の打ち込みノルマはスーモ40件、ホームズ30件でした。これは接客があろうがなかろうか、ほとんど変動しない必達ノルマでした。

接客終わりに夜遅くから打込みを開始することもあり、終電ギリギリまで作業することも珍しくありません。若くて体力がある内は良いですが、年齢を重ねていくと徐々にきつくなってくることは明白です。

冒頭で「物件を案内するだけ~」と書きましたが、そもそも物件を見てもらう為に仲介業者は報われるか分からない仕事を黙々とこなしているのです。泣けます。

皆さんも不動産屋を覗く時は、暖かい視線で見守って頂ければと思います。

ではまた。

ABOUTこの記事をかいた人

大田区出身。江東区在住。 元お値〇以上、ニ〇リ店員。 元不動産賃貸営業マン。 結婚式2週間前に会社が倒産するというミラクルを経験する。 中国嫁がいます。