職業を同じくする人たちが自然と集まって住んでいるエリアというものが東京にはたくさんあります。
そこで今回は、主に20代から30代の一人暮らしの方を対象に、職業別にオススメしたい東京の賃貸エリアをいくつかピックアップしてご紹介します。
同じ職業や職種に属する人と関わる機会が増えることで、新しい価値観や経験に触れることになります。
この記事では美容師、営業職、出版関係者、金融・保険業、広告業、ITエンジニアなど各職業別にオススメのエリアを厳選。
同業者と同じエリアに住まいを構えることで、人脈も増やすことができること間違いなしです!
美容師にオススメなのは中野駅
まず、美容師にオススメしたいのが中野駅です。
おしゃれでサブカルなファッションの発信地であり、個性的で自分らしさをアピールしたい人が闊歩しています。
街を歩いているだけで常に新しい発見と刺激が得られるので、センスを養うにはもってこいのエリアです。
中野駅の住みやすさ
住環境としては、中野ブロードウェイがあるのでサブカル好きにはたまらない場所ですが、普通の人にも安心して住める場所です。
また、中野から渋谷までは電車を乗り継いで20分という近さです。
さらに中野駅周辺には居酒屋が200件以上ひしめいているため、一人でも気軽に入れるスポットが多数あります。
中野ならではの独特のコミュニティもあり、知り合いが多くできるかもしれません。
営業職にオススメなのは五反田駅
営業職の方にオススメしたいのが品川区にある五反田駅です。
営業職は職業別に見ても非常に接待が多い職種のひとつです。
そのため、連日の飲み会で帰りが遅くなることも多い人にはうってつけのエリアです。
五反田駅の住みやすさ
JR山手線の停車駅の一つでもある五反田駅周辺に住んでいれば、深夜1時前くらいまで終電が動いているため、終電を逃してタクシー帰りとなるリスクを大きく下げることができます。
また五反田は接待にも使える飲み屋さんが多い街なので、家の近くにあるお店をセッティングすれば、接待後でも徒歩で帰宅することだって可能です。
JR山手線だけでなく、東京メトロ浅草線、東急池上線と3つの路線を利用することのできる利便性の高いエリアです。
東京でも家賃相場が比較的高い山手線停車駅品川区ですが、五反田駅周辺であればその他のエリアより比較的家賃相場は低めです。
出版関係者にオススメなのは神保町駅
出版関係者であれば是非一度は住んでおくべきなのがこの神保町駅周辺のエリアです。
神保町駅の住みやすさ
大手の出版社が軒並みオフィスを構える千代田区の神保町周辺。
この辺りに住み、行きつけの飲み屋を何件か作っておけば、お店の人や常連さんを通して大手出版社の方との人脈も広がるかもしれません。
古本屋街としても知られる街ですから、書店員の方と仲良くしておくのも出版業界のキャリアを拡げるにあたって決して無駄にはならないでしょう。
神保町は世界有数の本の街として知られ、古書店の数はなんと150店舗以上もあります。
また飲食店の数も多く、中でもカレーに関しては全国から足を運ぶファンがいるほどの有名店がいくつも存在します。
交通の面では、半蔵門線と都営新宿線/三田線を利用することができるので都心だけでなく神奈川、埼玉方面へのアクセスも非常に便利なエリアです。
金融・保険業の方にオススメなのは錦糸町駅
金融・保険業の方にオススメなのは、墨田区にある錦糸町駅です。
総武線と半蔵門線が利用でき、金融の中心地である大手町や東京、新宿に電車1本で行くことができます。
錦糸町の周辺は、かつては猥雑な下町の繁華街というイメージが強いエリアでしたが、今では高層マンションが多く建設され、都心としての新しい価値が付加されてきた地域でもあります。
錦糸町駅の住みやすさ
かつて国鉄(現在のJR)用地が広がっていた北口側は、南口に比べて開発が遅れていましたが、現在では再開発に伴って、1997年に完成した8棟の高層建築物からなるアルカタワーズ錦糸町が線路に沿って立ち並び、商業施設やホテル、オフィス住宅などがひしめいています。
娯楽施設としてほかにも映画館がありますし、マルイやオリナスといった、商業施設もあります。
さらには小澤征爾氏が名誉指揮者を努める新日本フィル交響楽団のフランチャイズホールであるトリフォニーホールもあり、「文化の街」としての側面も持っています。
しかし再開発されたエリアから少し離れると、ネオンのきらびやかな飲食街などは昔ながらの下町の雰囲気もしっかり残されています。
またJRAがあるので、慣れていないとオジさんたちの集まっている場所が少し怖いと感じるかもしれません。
錦糸町エリアに引っ越しを考えている方は、実際に一度歩いてみて自分に合った住環境をじっくりと考えてみることをおすすめします。
広告業の方にオススメなのは清澄白河駅
江東区にある清澄白河は都営大江戸線と半蔵門線が利用でき、大手広告代理店のある新橋や赤坂へのアクセスがしやすいです。
都心の繁華街に手軽に出られるので、刺激が多く移動には事欠かない立地が魅力です。
清澄白河駅の住みやすさ
最近、アートやカフェ巡りを目的にこの街を訪れたオシャレな若者たちの間で「住みたいエリア」として注目を集めています。
清澄白河は1995年「東京都現代美術館」のオープン以降、現代美術系のギャラリーが増えたことで“アートの街”として知られています。
またこだわりのコーヒーショップやロースタリー(焙煎所)が数多く点在する“カフェの街”としてのイメージも付いてきたことで、新たな人気を呼びました。
このエリアが若者に支持される理由は、この街に漂う独特の空気感と、ゆったりとした時間の流れにありそうです。
清澄白河は関東大震災と東京大空襲の被害を受けて街のほとんどが焼失したため、ほかの下町のような狭い路地や古い長屋などは残っておらず、道路や街並みはすっきり整備されています。
さらに街のあちこちに運河が走っているため、空が広く風が抜けて、開放感がたっぷり感じられるのです。
物件相場も都心部にしては比較的リーズナブルなので、まさに都心部に残された数少ない穴場といっても良いでしょう。
ITエンジニアの方にオススメなのは池尻大橋駅・三軒茶屋駅
エンジニアは日々の業務でクリエイティビティを存分に発揮しなければなりません。
そのため業務の時間だけでなくプライベートでも多様な文化や情報に触れ、自らの感性を高めておく必要があります。
ITエンジニアのオフィスは、渋谷を中心としたエリアに多く集まっています。
そのため、渋谷にアクセスの良い世田谷区の池尻大橋・三軒茶屋エリアがオススメです。
池尻大橋の住みやすさ
渋谷駅から明治通りをまっすぐ歩くと田園都市線沿いに池尻大橋駅があります。
近くには世田谷公園や東邦大学医療センター大橋病院などがあり、生活がしやすいエリアです。
駅前の商店街は賑わっており、魅力的なお店が揃っています。
しかし通勤に関しては、渋谷駅から一駅の距離なのですが、この田園都市線の通勤ラッシュ時の混雑はかなりキツイことを覚悟しておいてください。
三軒茶屋の住みやすさ
下町っぽさを残しつつも若者向けの飲食店が数多くあり、数多くの小料理屋、焼き鳥屋、焼き肉やがあり、アルコール好きにはたまらない街です。
いつの間にか「行きつけのお店」ができるような、落ちついた趣があります。
また三軒茶屋駅の周りは商店街になっており、すぐ近くに住宅街があるので利便性は高いです。
さらに、東急田園都市線で渋谷から2駅しか離れていないため、とても住みやすい街になっています。
しかし便利な反面、夜はうるさいときがありますので家探しは慎重に行うことをオススメします。
まとめ
ここまで職種別にオススメしたい東京の賃貸エリアについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
自分の仕事とプライベートを両方充実させられるエリアが揃っているので、これらのエリアへの引っ越しに興味を持った方は、ぜひ一度いつもとは違った視点でじっくりと街を眺めてみてください。
きっと今の自分にピッタリな場所を見つけられるはずです。